2016年8月26日金曜日

第2セクション アビスコーリッツェム その5

21日目
歩き始めてすぐに雨が降ってきました。風も次第に強くなってきています。
トレイルは山頂を目指す登り坂です。奥さんのペースが上がらず、何度も振り返ります。調子が悪いわけではなかったようですが、久しぶりの悪天候でとても心配してしまいました。それより早く進んで終わらせたかったらしいです。
昼過ぎには補給地のリッツェムに到着する予定だったので途中の避難小屋で早めのお昼と取ることにしました。体も冷えているのでとっておきのチキンラーメンを食べる奥様。体も温まって少し機嫌も良くなった様子でなにより。
「キノコー!」「ウ○コー!」と叫んで距離と元気なことをお互い知らせ合いながら進んでいきます。毎日一緒に歩いていると頻繁に話をすることもなく休憩の時に少し話をするぐらいなことが多いです。
どこだかよく分からない山頂を過ぎたころに雨は上がり虹を見ることができました。先ほどまでの不安な気持ちはどこへやら。気持ちも軽く最後の下りを歩いて行きます。
山の斜面をトラバースするようにトレイルは続きます。徐々に高度は下がっていき、そろそろ見えてもいいはずなのになかなか見えてきません。お昼を食べてから2時間経ったでしょうか。台地状の広い森の中の細かなアップダウンを何度も越えてようやく第2セクションのゴールであるリッツェムが現れました。

 最後の下りを歩いていると軽装のハイカーがトレイルの脇でベリーを採取していました。街が近いことを実感し挨拶をしてすれ違いました。それから程なくしてゲートが現れ第2セクションが終了。無事到着したことに胸をなでおろしました。
リッツェムの宿泊施設はコテージといった大きさでコンパクトにまとまっています。ホテル形式での宿泊はないようで受付でホステルを朝食つきで申し込みをしました。受付をしている最中にふと共同キッチンを見ると先ほどの軽装ハイカーがベリーをヨーグルトに入れて食べていました。なるほどね。部屋に移動しシャワーを浴びてサッパリしたらビールで乾杯です。お疲れ様した!

 おまけの話
部屋で鏡を見ると、とても痩せていました。脂肪だけでなく筋肉もなくなってます。歩くことってあまり筋肉使わないようです。足だけ太いということもなく。今回のハイキングは痩せるということだけなら期間的にも費用的にも「デーッデーッ!」ってところと同じ効果があるようです。ロングディスタンスハイキングダイエット(LDHD)が流行るかも?

0 件のコメント:

コメントを投稿